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腸は「第2の脳」

 ヒトはアタマで考えてカラダに指令を出して、いろいろな行動を起こします。それはヒトに脳があるからです。

 

 その脳が腸から進化したものだと聞くとどんな印象を持つでしょうか?

 

 生物は最初に腸が作られ、この腸を動かすための神経細胞が生まれ、この神経細胞が進化することで脳が生まれました。

 腸は様々な情報を受け取る神経細胞が発達していて脳から独立して働くことができる唯一の臓器なため腸が「第2の脳」と呼ばれるゆえんのようです。

 腸の蠕動運動は腸独自の判断で動いていて、脳の命令で調整することができないそうです。

 

 近年、腸内細菌の大切さが知られてきましたが、一般に健康な人であれば、善玉菌20%、悪玉菌10%、残りの70%が日和見菌だそうです。日和見菌は善玉菌が優勢だと良い働きを、悪玉菌が優勢になると悪さをするようです。

 また、腸内環境は年齢や食事にも影響されるようで、20歳代は善玉菌のビフィズス菌が22~25%、悪玉菌のクロストリジウムは10~12%であるのに対し、50歳代になるとビフィズス菌が5~8%に減ってしまうようです。

 

 また、高脂肪食を好んでとってしまうとビフィズス菌が減り、悪玉菌が増えてしまうようです。

 便の量が減ったり、便の臭いがきつくなったり、便秘ぎみで出てもひょろひょろと細い便となってきたら要注意のようです。

 

 また、高脂肪食を好んでとってしまうとビフィズス菌が減り、悪玉菌が増えてしまうようです。

 便の量が減ったり、便の臭いがきつくなったり、便秘ぎみで出てもひょろひょろと細い便となってきたら要注意のようです。

 参考文献

 辨野義己 大便から見えてくる腸の役割と健康   月刊保団連5月号2022年