藤沢市では毎年6月～10月まで健康診断が行われます。前立腺がん検診は希望される方はオプションで受診が可能となります。
前立腺がん検診では前立腺特異抗原(PSA)を採血で測定します。
そもそも前立腺とは何かということですが、前立腺は膀胱の出口にあり、尿道を取り囲んでいる臓器で精液の構成成分の一つである前立腺液を作っています。ですから女性にはない臓器で男性特有のものです。
前立腺がんは、このPSAという物質を出しており、この物質を測定することにより、がんの可能性を判定していきます。ただし、正常の前立腺組織でもPSAを分泌していますので、正常値は０ではなく４ng/ml以下です。4~10ng/mlまでは要注意の値でグレーゾーンと呼ばれます。２割くらいの方にがんが見つかります。10ng/ml以上は残念ながらがんの可能性がかなり高くなり、10~30ng/mlでは５～７割くらいの方で前立腺がんが見つかると言われています。ただし、前立腺炎といった炎症でもPSAは高くなってしまいますので、藤沢市ではPSA値が４ng/mlより大きい場合は二次検診を受診していただき、より詳しく検査をすることになっています。