尿検査には大きく分けて2つの検査があります。
1つは尿一般検査で試験紙で調べる検査で、もう一つは尿沈渣検査で尿を遠心分離器にかけ尿中の細胞を集めて顕微鏡で尿中にどの様な細胞が出ているのかを調べる検査です。
今回は尿検査の2回目で、尿沈渣検査について述べます。
尿沈渣検査
今回は、尿検査の2回目で、尿沈渣についてです。健康診断では尿沈渣までは行われることは少ないのですが、ひと言で言うと顕微鏡で尿中にどの様な細胞が出ているのかを調べる検査です。
赤血球
尿中の赤血球の有無とその種類をみています。赤血球数が多い場合は腎炎、尿路感染、がん、尿路結石等を疑います。
白血球
尿中の白血球の有無をみます。白血球数が多い場合は膀胱炎などの尿路感染を疑います。
円柱
細胞や尿中の成分が1本の筒状に連なっているもので、円柱(赤血球円柱、硝子円柱、顆粒円柱など)がある場合は腎臓の糸球体の病気を疑うことが多いです。
上皮
尿に接する尿路を形成している組織が脱落してくることがあります。尿路感染、尿路結石、尿路腫瘍等でみられます。
その他、細菌や結晶なども認められることがあります。