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水虫のシーズンが始まります

水虫は本当にかゆいのでしょうか?

 水虫は白癬(はくせん)菌というカビによる感染症です。

 お風呂をイメージしていただくとよいと思いますが、湿気のあるところにはカビがはえてしまいます。換気をすることにより、乾燥させるとカビが生えにくくなります。同様に足が蒸れると白癬菌が増殖しやすくなりますので、乾燥させるように心がけて下さい。具体的には通気性のよい靴や靴下(特に5本指の靴下)をはいたりしてムレないようにして下さい。

 カサカサタイプの水虫はあまりかゆくない方が多いです。ただ、水虫にバイキンが付着したりして、ふやけたりジュクジュクするタイプの水虫や赤い水ぶくれができるタイプの水虫はかゆみを伴うことが多いようです。

 これからの季節は足の皮膚がむけると水虫だと思って市販の水虫薬を使われる方も多いと思われますが、水虫だと思っている方の3割は水虫ではなかった(湿疹等の他の疾患であった)という報告がありますので、注意が必要です。

 また、水虫の市販薬でも医療用医薬品(医師の処方が必要な薬)から市販薬となった効果の高い外用薬も登場しておりますが、ちょっと注意が必要なことがあります。

 市販薬は水虫の白癬菌をやっつける成分以外にかゆみを止めたりする他の成分が混ざっています。そのうち特にクロタミトンという成分でまれにかぶれてしまう方がいらっしゃいますので、水虫薬を塗ることによって赤くなったり、かえってかゆみが増した場合は水虫薬でかぶれてしまった可能性がありますので、その場合は塗るのを止め、できれば皮膚科等の医療機関を受診していただけたらと思います。