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夜間頻尿を考える 3

 以前、生活習慣を変えるだけで夜間尿の回数が変わる可能性をお伝えしましたが、当クリニックでは久留米大学の内村直尚先生の「睡眠の観点から見た夜間頻尿に対する生活指導」という指導せんを患者さんにお渡ししておりますが、今回その中から簡略抜粋致します。

「睡眠の観点から見た夜間頻尿に対する生活指導」の一部

 ・就寝前の飲水を控える

 ・就寝前3~4時間のアルコールやカフェイン類は避ける

 ・就寝1時間前から部屋の照明を暗くして、リラックスできるような環境を作る

 ・昼間に光を浴びる

 ・朝一定の時刻に起床する

 ・規則正しい食事習慣

 ・入床1~2時間前に入浴または足浴する

 ・昼食後に約30分の昼寝を行う(午後3時以降は行わない)

 ・夕方に軽い運動を行う

 ある患者さんは生活指導を実践された後、夜間6回もトイレに行っていたのが4回となり、結構熟睡できるようになったとご報告して下さいました。

 夜間に3回以上トイレへ行っていた方が生活習慣を変え、薬剤を処方されても夜間尿が0~1回となるチャンピオンケースは残念ながら少ないのが現状です。ただ回数が1回減るだけで熟眠感が改善されますので、まずは1回でも減るように生活習慣を見直ししてはいかがでしょうか?