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包茎で悩んでいる方へ 1

 包茎の話の時に良く引き合いに出されるのがミケランジェロのダビデ像ですが、割礼(包皮を環状に切りとる慣習)の儀式のあるユダヤ人であるダビデ王の像が包茎であることに諸説あるようです。

 

 包茎とは男性器の亀頭が包皮におおわれて露出ができない状態を言います。俗に言う「かわかぶり」状態のことです。

 成人男性の半数、生まれたばかりの男児ではほぼ全員が包茎です。

 思春期を過ぎると陰茎の成長とともに約半数の人は亀頭が完全に出ますが、残りの半分は亀頭が少し出るかまったくかぶっているかのいずれかです。

 

 では包茎で困ることはあるのでしょうか?

 1. 小児では時に亀頭包皮炎(亀頭と包皮の間に細菌が入り感染を起こし、おちんちんの先が赤くはれた状態)が発症することがあります。

 

 2. 包皮の狭い部分が亀頭をしめつけるようなタイプの包茎は、無理にむこうとすると亀頭をしめつけ痛みの出現とともに、包皮をかわかぶりの状態にもどそうとしてももどせなくなることがあります(カントン包茎)。この場合は緊急対応が必要となります。

 

 3. ごくまれに真性包茎(まったく包皮の反転ができない・亀頭が出ないタイプの包茎)では陰茎がんが発症することがあります(人口10万人当たり0.2人の発症頻度)。

 

 

 

 

 

 

   次回は対処法や治療法等について述べます。