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帯状疱疹(たいじょうほうしん)ってなに? 1

 9月は夏の疲れが出てくる頃ですが、はしば泌尿器科皮フ科クリニックでは8月下旬頃から帯状疱疹となられた患者さんが来院されました。帯状疱疹の患者さんの動向はちょっと不思議で、お一人の患者さんが来院されますと1~2週間程度続けて帯状疱疹の患者さんが来院され、その後ぱったり途絶える印象です。おそらく夏バテ等の疲れが皆さん同じころに重なるためではないかと勝手に思っております。

 

 

 帯状疱疹はヘルペスウイルスの一種で水ぼうそうと同じウイルスが原因です。子供の頃に水ぼうそうとなった後、そのウイルスは体の中に潜んでいて、加齢・ストレス・過労などで免疫力が低下すると潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経に沿って皮膚へ出てきて帯状疱疹として発症します。

 

 

 体の片側の一部に神経痛のようなピリピリ・ビリビリといった痛がゆさが数日から一週間くらい続き、その後虫刺されのような赤い発疹や水ぶくれが出現します。その後かさぶたとなり治っていきます。

 胸・お腹・背中にできやすいのですが、顔を含めて体のどこでも発症する可能性があります。

 若い人でも発症することはありますが、50歳代から発症率が高くなり、50歳代・60歳代・70歳代と発症率が増加し、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。帯状疱疹となった患者さんの約7割が50歳以上という報告があります。

 

 

 次回は困ってしまう後遺症や治療法について述べます。