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不老長寿は夢物語ではない?

 今や100歳以上の人口は8万人を超え「人生100年時代」になったと言ってもあながちうそではなくなってきました。

 

ますます健康寿命の大切さが重要となってきています。

 

 

 

 今回は、老化について考えたいと思います。

 高齢者の定義

 高齢者の定義は65歳以上とされていますが、75歳以上の後期高齢者と言われる方の中にも元気で若々しい方が多くいらっしゃり、暦年齢でひとくくりに高齢者としてしまうのには少々乱暴な感じすらしてしまいます。

 その裏付けの一つとして歩行速度を例にとってみますと、2017年の85歳以上の歩行速度は、男性が1992年の75~79歳と同じレベル、女性は65~69歳と同じレベルで歩行速度に限ってみますと、25年で男性が10歳、女性はじつに20歳も若返ったと考えることができます。

 老化とは

 老化とは加齢に伴って起こる体の機能低下を指します。

具体的には白髪、老眼、耳が遠くなる、肌の衰え、歯の欠損、筋力の低下、骨密度の低下などです。

 年齢が同じでも若く見える人と老けて見える人がいますが、遺伝的要素や生活環境、生活習慣などが関係しているようです。

 細胞の寿命が120歳くらいと言われており、長寿世界一の方の寿命の記録が122歳であることを考えると現時点での寿命の限界は120歳くらいと考えられるかもしれません。

 

 なぜ老化するの?

 ではなぜ老化するのでしょうか?

 

いろいろ研究されているのですが、その一つの研究の成果に「長寿遺伝子」と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」というものがあります。この遺伝子は活性化されると寿命が延び、欠けると寿命が短くなることが発見されました。この遺伝子を活性化させる物質も発見されています。

 現在、このように老化に関しての研究が盛んに行われています。近い将来、老化を制御する薬が開発されるかもしれません。

 

老化を遅らせる方法はあるの?

 では現時点で我々ができる老化を遅らせる方法はあるのでしょうか?

 

老化予防に役立つことが実証されていることに運動とカロリー制限があります。

運動はサーチュイン遺伝子を活性化させる物質を増やす働きがあるようです。また、摂取エネルギーを減らすとサーチュイン遺伝子の量が増えることが分かっています。

 

  やはり昔から言われているように運動と、食事は「腹八分目」が良いということが科学的にも正しいと証明されたということのようです。