今回は、膀胱がんについての2回目です。
悪性度
一般にがんは顕微鏡で検査をして良いタイプ・中間タイプ・悪いタイプの3つに分けます。良いタイプはほとんど他へ転移することはありません。悪いタイプは早期に他へ転移することがあります。
進行度
膀胱がんの進行度は「深達度」と「リンパ節や他の臓器への転移の有無」で判断します。
深達度は膀胱内にとどまっているのかいないのか、とどまっているならどこまでかということで決まります。8割は膀胱内の表在性です。場合によっては骨や肺へも転移することがあります。
治療
原則は手術です。
1. 内視鏡による手術
術後3割くらいは再発する可能性があるようです。
2. 膀胱全摘除術
進行した膀胱がんの場合は内視鏡だけでは取り切れないこともあり、膀胱をすべて摘
出することになります。膀胱からはずされた尿管をどこへつなぐかがこの手術での大き
な問題点です。
3. その他の治療
a. 膀胱内への薬剤の注入(BCGや抗がん剤)
b. 進行性膀胱がんに対する抗がん剤療法
c. 放射線療法
など