肥満は病気なのか?

 

コロナ禍である意味外出制限がすすめられている状況下で体重が増えている方もいらっしゃることと思います。

 

 

肥満の基準

 肥満の基準はbody mass index(BMI)で25以上となっています(体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値)。

 

肥満は万病のもと

 肥満は高血圧、高脂血症、糖尿病、脂肪肝、変形性関節症、睡眠時無呼吸症候群などを引き起こします。また、高血圧、高脂血症、糖尿病などは心筋梗塞や脳卒中の危険因子でもあります。

 肥満は万病のもととなってしまうということです。

 

 

主な原因

 肥満の主な原因は食べ過ぎと運動不足です。

 そのため「結果にコミット」してくれるスポーツジムのような食事管理と運動指導を行ってくれる施設が登場するのもうなずけます。

 

 

継続の難しさがわかるデータ

 ただ、ある体重減少効果のある薬剤の投与された方々と食事・運動指導が行われた方々との14年間の経過を追った結果では薬物投与群では22%が体重減少を維持していたのに対して食事・運動指導群では5.9%という結果でした。食事や運動療法の継続の難しさがわかるデータでした。

 

肥満に対しての薬物治療の開発は現在進行中です。

例えばある糖尿病治療薬は体重減少効果が確認され、昨年アメリカで肥満治療薬として承認されています。

 

 今後は肥満を病気としてとらえて薬剤でコントロールをしていく時代となっていくのかもしれません。