· 

EDについて 2

 今回は、薬物療法についてです。

  PDE(Phosphodiesterase)5阻害薬

 日本では3製剤が使用可能であり、第一選択薬です。

 作用は、性的刺激に反応して起こる陰茎海綿体平滑筋の弛緩に由来する勃起を促進します。

 

 シルデナフィル(商品名:バイアグラ)

     内服後30~60分で効果を発揮します。

 バルデナフィル(商品名:レビトラ)

     内服後30分で効果を発揮します。

 タダラフィル(商品名:シアリス)

     内服後30分から効果を発揮し、36時間持続します。

  副作用

 頭痛、ほてり、消化不良、鼻閉などでいずれも軽度で一過性です。

 ただし、重篤な副作用として非動脈炎性前部虚血性視神経症には注意が必要です。突然の無痛性の視野欠損(多くは片側)を症状とする原因不明の視神経症で、起床時に発症に気づくことが多いとされています。視野の異常が生じた場合はPDE5阻害薬の服用を直ちに中止し、眼科の受診が必要です。

 持続勃起症

 極めてまれな副作用ですが、服用後4時間以上勃起が持続する場合には至急の治療が必要です。

 

 

 

狭心症や心筋梗塞の治療として処方されることがあるニトログリセリンなどの硝酸剤との併用は禁忌です。また、他の薬剤でも処方のできなかったり、処方量の制約がある薬剤等がありますので注意が必要です。

「EDについて1」はこちら