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尿路結石(腎結石)症について 1

 虫垂炎(盲腸炎)や胆石といった突然お腹が痛くなる病気がありますが、泌尿器科の病気では尿路結石が代表格です。

 腎臓でできた尿は尿管、膀胱、尿道を通り排出されます。この尿の通る路(尿路)にできる結石を総称して「尿路結石」と言います。

 

 結石は、腎臓でできて尿と一緒に下方へ落ちてきます。発見された場所によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と診断されます。

 30~50歳代の男性に多く発症すると言われています。

  症状

 典型的にはへそよりやや高い横腹から背中にかけての激しい痛みや血尿です。

 結石が腎臓にある場合(腎結石)は普通痛くありませんが、尿管に落ちてしまうと(尿管結石)結石のあるところで腎臓でできた尿がその位置で止まってしまい腎臓がはれて突然痛みが出現します。同じ尿管結石でも膀胱の近くまで落ちてくると頻尿や残尿感といった膀胱炎のような症状が出現することもあります。

 血尿だけで見つかることもあります。

 

 

 

次回は診断や治療、再発予防について述べます。

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