新型コロナウイルス感染症は、感染者数が減少する一方で後遺症に悩む方が少なくないようです。
いわゆる「コロナ後遺症」と言われる新型コロナウイルス感染症罹患後症状は、コロナウイルス罹患後に感染症は消失したにもかかわらず、他に明らかな原因がなく、急性期から続く症状や、経過の途中から新たに生じる症状、または再び生じて持続する症状全般を言うようです。
残念ながらその病態は、いまだ不明のようです。
代表的なコロナ後遺症の症状には
- 記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ
- 脱毛
- 睡眠障害
- 咳、喀痰
- 嗅覚障害、味覚障害
- 呼吸困難感
- 下痢、腹痛
- 疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、筋力低下、手足のしびれなど
が知られています。
特に注目された症状に「ブレインフォグ」と言われる「脳に霧がかかった」ようだと患者さんが訴える症状が上げられます。
いまだに後遺症に悩み日常生活や就学・就労、職場復帰などが困難となっている方もいらっしゃいます。
参考文献
熊ノ郷 淳 今、改めて考える「免疫力」 医歯協MATE 2024.3 No.341