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やけどに用心の季節です 2

 今回は、低温やけど火だこ(温熱性紅斑)について述べます。

  低温やけど

 一般的にやけどが起きる温度よりも低い温度(44~50℃)の刺激に長時間触れることで、皮膚の深い部分でやけどが起こり、低温やけどとなってしまいます。

 

湯たんぽの画像

 

 例えば、湯たんぽや電気あんか、使い捨てカイロなどに皮膚が長時間接触する場合に起こります。予防のためには湯たんぽは、寝る前に布団から出す、電気あんかなどの電気製品は寝る前に電源を切るなどをして長時間同じ部位に触れないようにしてください。

 

 低温やけどは、受傷後一週間くらいしてから症状が出てくることがありますので注意が必要です。また、皮膚の深達度が深いことが多く、重症化しやすいやけどですので、早急に医療機関を受診して下さい。

  火だこ(温熱性紅斑)

 

ストーブなどの暖房器具でスネや腰などの体の同じ部位に長時間くり返し温熱が当たることで赤色~褐色の網状の皮疹ができるものです。一種のやけどです。

 

 

 原因は、同じ部位に長時間くり返し温熱が当たることにより、血管が拡張し充血することによる循環障害です。

 

 予防は、同じ部位に温熱が当たり続けないよう暖房器具の位置をこまめに変えましょう。