日本の夏は高温多湿です。本来、体は高温になると汗をかいて、その汗が蒸発することで熱を奪い体温調節を行いますが、湿度が高いとその体温調節機能が働きずらくなってしまうため体に大きな負担がかかってしまいます。
また、屋外の酷暑のため電車内や室内は冷房を使用することとなりますが、気温差が大きいと屋外と屋内の移動で自律神経が乱れ、胃腸の働きが悪くなったり、疲れがたまりやすくなってしまいます。
具体的な症状としては
- 頭痛、めまい、立ちくらみ
- 倦怠感、だるさ、気力の低下
- のぼせ、イライラ感
- 食欲低下、むくみ、下痢・便秘
などです。
体力の消耗が激しい夏を乗り切るためには、まずは胃腸を整えることが大切です。消化のよい食品、胃腸が冷え過ぎないよう常温の食べ物や温かい汁物などをとるようにしましょう。
冷房の設定温度は28℃前後に保つのが理想的です。冷房の効いた室内で長時間過ごす場合は腹巻やレッグウォーマーやカーディガン等で体を冷やし過ぎないようにしましょう。
また発汗により塩分やビタミン・ミネラルも汗と一緒に体外に流れ出てしまいます。糖分のとりすぎに注意しながらスポーツドリンクなどで補給しましょう。
夏バテとなってしまったら、症状に応じた漢方薬があります。
特に清暑益気湯(せいしょえっきとう)という暑気あたり、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠感・夏やせに効果のある夏バテのためにあるような漢方薬もあります。