前回に引き続き、帯状疱疹について述べます。
注意すべき合併
目の周りにできた帯状疱疹では角膜炎や結膜炎などを起こすことがあります。また、耳の周りにできた場合は耳鳴り、難聴や顔面神経麻痺などを起こすことがあります。
注意すべき後遺症
通常は皮膚の症状が落ちついてくると痛みも落ちついてきますが、一部の患者さんで皮膚の症状が落ちついたのに痛みが残ってしまう方がいらっしゃいます。3ヵ月以上痛みが続く場合、帯状疱疹後神経痛と言います。帯状疱疹の患者さんの3%くらいの方に発生し、60歳以上の方に多いと言われています。
治療
通常は抗ウイルス薬を内服しますが、重症の場合は抗ウイルス薬の点滴や注射が必要となります。痛みに関しては鎮痛薬の内服及び皮膚には外用剤が処方されます。また、冷えると痛みを誘発してしまいますので、患部を冷やさないことも大切です。
予防
帯状疱疹には予防のためのワクチンがあります。
50歳以上の方に生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。
前者は1回接種で効果は5年くらい持続すると言われています。
後者は2回接種で効果は9年以上と言われています。
ただし、自費診療となりますのでご希望の方は、はしば泌尿器科皮フ科クリニックまでご連絡下さい。