芸能人や有名人の方が自ら公表されたりして少しずつ知られるようになってきた膀胱がんが今回のテーマです。
世代にもよると思いますが、膀胱がんとなられた一番有名な芸能人としては俳優の松田優作さん(龍平さん・翔太さんのお父様)ではないでしょうか?同じ俳優では菅原文太さん、元プロボクサーの竹原慎二さん、最近ではフリーアナウンサーの小倉智昭さん、サンドウィッチマンの伊達みきおさんも自ら膀胱がんと公表されています。
症状
痛みや頻尿を伴わない目で見て分かる血尿が主な症状です。まれに膀胱炎のように痛みや頻尿を伴うことがあります。
血尿は一回だけで終わってしまうこともあり、安心していると数ヵ月後にまた出現したりします。特にいわゆるがん年齢と言われる50歳代以上の方で一度でも血尿のあった方は要注意です。
好発年齢
50歳代以降加齢とともに発生頻度が増加します。まれに30歳代の若年者にも発症します。
男性に多いがんです(女性の約3倍)。
原因
タバコとの因果関係があり、タバコを吸う方は吸わない方の2~3倍膀胱がんになりやすいと言われています。
また、化学薬品や染料を扱う職業の方にも発症率が高いと言われています。
診断
まず、尿検査と超音波検査などを行い、あやしいと疑った時に膀胱の内視鏡を行います。
膀胱に腫瘍が見つかり、その腫瘍ががんと診断された場合にはがんの進行具合を調べるためにCT、MRI、骨シンチなどの追加の検査が必要となります。
次回は膀胱がんの悪性度・進行度・治療法等について述べます。