今回は診断や治療、そして再発予防について述べます。
診断
尿路結石が疑われる場合は検尿、レントゲン撮影、超音波検査やCT検査が行われます。特にCT検査は小さな結石も発見でき、結石の位置も正確に描出できます。
保存的治療
長径5㎜以下の結石は自然排石する可能性がありますので水分摂取等で経過観察します。薬物療法を行う場合もあります。
外科的治療
保存的治療で反応しない場合に考慮されます。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
比較的体に負担が少ない治療法です。
内視鏡的手術
ESWLでは不十分な場合や尿管結石・膀胱結石では第一選択となる場合があります。
再発予防
尿路結石は再発率が高い(5年以内に患者さんの2人に1人は再発すると言われています)ので、食事や飲水に注意して再発を予防しましょう。
尿が濃くなると結石ができやすくなりますので、特に夏は汗をかきやすく、尿が濃縮しやすいので水分を多く取るように心がけましょう。
カルシウムを取りましょう。結石の原因となるシュウ酸とカルシウムが結合して便として排出され、結石を予防することにつながります。