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手のひらの多汗症治療薬が発売されました

 汗は暑い時や緊張している時等に出ますが、手掌(手のひら)多汗症の方は涼しい時や余り緊張していない時でも汗をかいてしまうことがあります。

 

 原因の詳細はよくわかっていませんが、手のひらなどに分布する交感神経が関係しているようです。

 

 

 汗の状態は湿ってくる程度から、ポタポタ滴り落ちるくらいまで様々です。


 

 

 発症の平均年齢は13.8歳(男性15.0歳、女性11.6歳)です。小学生や中学生頃に発症することが多いようです。

 治療方法

  •  塩化アルミニウムの外用
  •  イオントフォレーシス療法
  •  ボツリヌス毒素の局所注射療法
  •  神経遮断術
  •  抗コリン剤内服

 など。

 

 

 今までの治療法は一長一短がありましたが、6月1日にすでに内服薬として使われていた抗コリン剤の外用薬が発売されました。

 この製剤はエクリン汗腺に作用して抑汗作用を示すと考えられています。

 副作用として主なものは外用部位の皮膚炎や搔痒感、口渇などですが、これ以外にも注意する事項がございますので、使用に際しては医師や薬剤師等から良く説明をうかがってください。

 

 

参考文献

  日経メディカル