やけどは、熱によって皮膚や粘膜に障害が生じるケガのことで医学用語では熱傷と言います。
やけどは、一年中見られるケガですが、冬は鍋やあたたかい食事をとることも多く、暖房器具の使用が多くなりますので、やけどになる機会も多くなります。
やけどは、熱によって皮膚や粘膜に障害が生じるケガのことで医学用語では熱傷と言います。やけどは、一年中見られるケガですが、冬は鍋やあたたかい食事をとることも多く、暖房器具の使用が多くなりますので、やけどになる機会も多くなります。
特に冬は低温やけどや火だこといった他の季節ではあまり見かけないやけどを見る機会も増えます。
やけどは、受傷部位が少しひりひりするくらいの軽症から入院して皮膚の移植手術を要する重症なレベルまで様々ですが、本稿では比較的軽症のやけどについて述べます。
やけどは、重症度を判断するのに広さと深さの両面から判断します。
軽症だと思っても広範囲であれば注意が必要です。
深さについては、赤みを伴ったひりひりした痛みであれば比較的軽症と判断できます。ただ水疱を伴っていれば中等症の可能性がありますので注意が必要です。やけどは、時間の経過とともに深さが進行することがあり、受傷直後に軽症と思っていても翌日に水疱ができていたということもありますので、受傷後24時間程度は特に注意が必要です。
やけどをしたがあまり痛くない、白濁色の水疱ができている、皮膚が白色・黄褐色・黒色である場合は深達度が深く重症の可能性があります。
応急処置
流水(水道水)ですぐ冷やすことが大切です。
衣服を着て、着た部分をやけどした場合、服を脱がさずに服の上から水をかけて冷やしてください。洗面器などにくみ置いた水でなく流水で15~30分くらい冷やすようにしてください。
子供の場合、冷やし続けると体温低下となりますので冷やし過ぎないよう注意が必要です。
顔や頭など流水を当て続けることが難しい部位には濡れたタオルや、ガーゼやタオルで巻いた保冷剤等を当てるのも良いようです。
やけどの深さは判断が難しかったり、あとで進行していたりすることがありますので、応急処置後は医療機関の受診をおすすめ致します。
次回は低温やけどや火だこについて述べます。